1970年3月に始まった大阪の
日本万国博覧会

半年間も開催されてて、164億円の黒字だったとか。

岡本太郎大先生の太陽の塔が跡地にしっかりと立っていることはよく知られていますが、

当時の資料を展示した記念スペースも健在です。

とは言っても大阪ガスのショールームDILIPA2階の一角を間借りしてる感じですが。

注意:これは古い情報です。自分で確認してね。



   



”万博マイブーム”のきっかけは日曜研究家 串間努氏の著書まぼろし万国博覧会(小学館1400円)です。

この本、滅茶滅茶面白い。

私自身は万博に関して明確な記憶がないのですが、

身内が太陽の塔の建設に関係していたりしたせいもあって、昔からかなり興味があったんですよ。

行く前に読んでおくと楽しさ倍増です。

伊丹空港からモノレールで”万博公園駅”まで20分。

太陽の塔を目指して歩きます。

ここはとにかく広いし、見所たくさんなので、たっぷり余裕を持って行きましょう。

エキスポタワーも健在です。

かつてはエレベーターで昇降出来たそうです。

注意:エキスポタワー、消滅しました。

エキスポランドは、かなり大きい遊園地。

他を回るのが忙しくて、いまだ足を踏み入れていませんが、この中にも万博の遺品はあるのでしょうか。

近くの売店で、プラ製の安っちい太陽の塔模型と、当時のパビリオンすべての写真ハガキ36枚(!)入り500円(!)の
レア物?絵ハガキセットが購入できます。

以下、楽しいパビリオンの姿をお楽しみください。

(もちろん現在ここには存在しません。どこかに移築されているものもあるそうですが。)



 

  

  




さて記念館。各国の置きみやげらしい”世界の宝物”が展示してあります。

イタリアの石像レリーフや韓国の楽器やら。

さらに奥には万博会場の写真や模型。

模型を上から眺めて、あらためてその規模の大きさにびっくり。

そして目玉。映画”日本万国博覧会”の上映です。

20分足らずでエンドレスなので、何度も楽しめてお得。

美智子妃までビビッドな黄緑色のミニスカートス−ツ&帽子で着飾っているという、時代の浮かれ具合がみられる濃ゆ〜い映像です。

70'Sデザイン真っ盛り!というわけで、オレンジや黄色の建物やファッションが目立ちます。


  




さて、万博気分をたっぷり満喫した後は、えんえん歩いて国立民族学博物館(民博)へ。

(電気自動車やシャトルバスもあるらしいのですが。)

隣の現代美術の館国立国際美術館もいいけど、どちらか一つなら迷わず博物館です。

注意:国立国際美術館、移転しました。

何といっても3時間で世界一周出来る、日本で最も素晴らしい博物館なのですから。

常設として、本物のモアイの像からタイのサムロー、トアルコトラジャの家、マヤの遺跡、インドの仏壇、アフリカの呪術グッズまであるなんて想像できないでしょうが、本当です。

しかも広い。

足が棒になります。

2階ではビデオテークを利用して、部族の踊りなんていう、レアな映像も見ることができます。

おみやげに、本物のアフリカのお面なんかも買えます。高価ですけど。

行った時は大モンゴル展開催中で、お客さん大入り満員!でした。

レストランの”モンゴル風うどん”もおいしいし、ライブで生ホーミーが聞けたりして、満足。

展示は、楽器を弾いたり衣装を着たりゲルの中に入ったり〜の触り放題で、

こういうのが増えるといいなあ〜と思わせる、ナイスな仕上がりでした。

その日は本当はモンゴル相撲が行われる予定だったのですが、延期。残念。

何度行ってもまだ見終わらない感のする、スーパー博物館です。

(1999年9月)

関連リンク:国立民族学博物館のページ