横浜税関資料展示室クイーンのひろば


YOKOHAMA CUSTOMS

横浜税関資料展示室クイーンのひろば Yokohama,JAPAN(2005年2月)


クィーンの塔こと横浜税関庁舎1階に2003年リニューアルオープンした、税関資料展示室。

キングの塔(神奈川県庁)ジャックの塔(横浜市開港記念会館)クィーンの塔(横浜税関)。以上が、有名な横浜三塔だそうです。

だから税関資料展示室はクイーンのひろば・・・。ベタだ。

 

人気のデートスポット赤レンガ倉庫や、面白ダイナミック建築横浜大さん橋ターミナルのほど近く。

さらには、赤レンガ倉庫そばに、北朝鮮の工作船を展示中の海上保安資料館横浜館も鎮座してます。

充実のスポット密集エリア。けっこう歩きますが。

 

おっ入口には、長崎の税関でもみかけた、イメージキャラクターのカスタム君

入口のちょっとしたつくりが、リニューアルしたてのやる気まんまん感に満ちあふれています。


  


入場無料で撮影OK。太っ腹です。やっぱ啓蒙施設はこうでなきゃ。みんなに知らせないと意味がありません。

 

まずは歴史コーナーから。横浜の開港と横浜税関の始まりについての解説です。

最新型液晶モニタに表示されるスクロール年表がオシャレ。

カスタム君が画面に出たらスイッチを押してね!とか。

普段、私達の生活で使われている製品や食品などが、実は輸入品だよ!と細かく指摘してくれる、

ちょっとホラー入った映像も放映中。

 

こんな漢方薬、使ってませんか?全て禁止。野生生物がいなくなっちゃいます。

じゃこう鹿エキス、トラの骨、クマの胆、サイの角などなど。漢方おそるべし。


  


来た来た来たー。密輸の手口コーナーです。

密輸フリーダイヤル 0120-シロイ-クロイ 許しません、白い粉 通しません、黒い武器

シロい覚醒剤、麻薬類から、クロい拳銃まで。充実の白黒展示。

見たり、聞いたりした、麻薬、拳銃などの密輸情報をお知らせ下さい。あなたの情報が日本の安全を守ります。

 

右の写真は、空き缶2本を組み合わせて、内部に大麻を隠していた例。

足元のガラス下には拳銃と銃弾、大麻樹脂、コンテナいっぱいの覚醒剤など、

へーこんな色なんだーこんな大きさなんだーと感心する大胆な展示品でいっぱい。盛り上がります。 


  


下の3枚の写真は、展示されているものではありません。横浜税関パンフレットより。

ニュースでお馴染みの、摘発品ずらり勢ぞろいの図です。


  


あれ、なんか字の表現がエヴァンゲリオンっぽくないですか?

明朝体で漢字大きめとか。色んなフォントでアクセントつけてあったり。

よく見るとこれらの文字、ガラスにサンドブラスター?で薄く彫られてます。凝った仕事ぶり。

奥に進むにつれ、うわーせまって来るせまって来る・・・字の迫力!映画リングみたいな動く文字。ギャー。

(光の角度で、表示される文字が変化する)

いつでもやめられると思って ちょっとした好奇心で 誰か助けて 

持ち込まない持ち込まない持ち込まない 買ってはいけない買ってはいけない買ってはいけない


   

 

  


ゴミだって黙っちゃいませんよ。主張しますーせまってきますーうるさいと言わないでー


  

 


続いての知的財産権、ワシントン条約のコーナーでは、ご禁制品がずらり勢ぞろい。

ワイルドな土産物が並びます・・・。

御存じ、ワシントン条約とは、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約のことで、

1973年3月3日にワシントンで本条約が採択されたんですねー。

それ以前は、家庭やオフィスに、普通にこういうものがお土産として持ち込まれたり・・・してたのでしょうか。

↓詳しい説明が読めるページ。

リンク: 成田税関支署ホームページ


  

 

  


ブランド品だって、どれが本物と問われても、即答出来ませんよね。

そんなあなたに、ぜんぶニセモノぜんぶニセモノぜんぶニセモノと、エヴァ文字がたたみかけてきます。

夢に出てきそう。


 

  


下の3枚の写真も、展示されているものではありません。横浜税関パンフレットより。

このアンパンマンは、巷の石材店でよく見かけたものです。

最近減ったと思っていたら、摘発の対象だったんですね。

ベトナムでまっ黄色のドラえモンを見た時は、脱力感でいっぱいになりましたが。


  

 


以前テレビで、タイ、バンコクのウィークエンドマーケットで大量にマダガスカルホシガメを購入して、

1匹ずつストッキングで体に巻きながら、こうやって日本に運ぶんですーという密輸業者が登場してましたけど・・・。

そういうの放映すると、真似する人が次々と現れそうで、心配になります。

 

様々な動物の剥製の展示が、学術系博物館を想像させるのは皮肉です。もう手に入らない一級品の資料でもあるのですね。

例えばアフリカの部族の民族衣装などは、毛皮あたりまえですから。もはやそういうのを買い付けてくるのは不可能なのでしょう。

摘発品は、貴重品の宝庫。

これからも、倉庫で眠らせずガンガン展示して頂きたい。流行もありそうですし。

子供達にも、何が違法かってことを認識してもらわないとね。

リンク: 横浜税関資料展示室クイーンのひろばホームページ 

(2005年2月)