ブルマウ温泉村


ROGNER-BAD Blumau(ブルマウ温泉村) BAD Blumau,Austria(2001年8月)


Friedensreich HUNDERTWASSER(フンデルトワッサーまたはフンデルトヴァッサー 1928-2000)

日本でも大阪のキッズプラザ大阪ゴミ焼却場でおなじみのフンデルト翁。

その活躍は超ワールドワイドで、全作品を把握するのは本人でも不可能だったのでは、というほど。

絵画、版画、彫刻、建築、オブジェ、パフォーマンス、プロダクトデザインなどなど。

 

中でも特に楽しめるのは建築

アジアアメリカヨーロッパ。至るところで彼の建築に出会えます。

 

ここは1997 年にオープンした、巨大温泉村。

36.C のSPAに水着で入ります。もちろんホテルも併設。

 

あまりにも広いので、まずは建築模型をご覧下さい。

元々はウィーン郊外にこういう団地を作りたかったらしい。



なかなか辺鄙な場所にあるもので、隔絶された桃源郷の様相を示しております。

同行者は、こんなホスピスがあったらいいのに、とつぶやいた。確かに。

病院とかね。シルバー施設とか。

もちょっとアクセスが良ければ言うことなし。

 

ホテルは全室、違うカタチの窓がついてます。


 

 


建物の上部は全て緑化されてます。

日本でも、暑さしのぎに屋上緑化増やすって言ってたっけ。



水着にガウンでどこでも行けます。食事も可能。

というと、どうなるかというと、熱海の温泉風な環境が生まれるわけです。

ビール片手にゴロゴロしてるヨーロッパのお腹が出たおっさんを見て、

SPAであることをしばし忘れて嬉しい親近感を覚えます。

オシャレ女性雑誌「CREA」よりは「ハワイアンズ」寄り。(と個人的には思った。)

 

至る所にSPAあり。湯量は豊富。

いちいち意匠が凝っていて、その丁寧な仕事ぶりに脱帽しっ放し。

 

 

 

 

ここはRognerという巨大ホテル・リゾーツのチェーンのうちの1軒。 

 

5泊以上泊まるなら近隣のGRAZからの送迎無料(2004年時)とホームページに書いてあるけど

全体的に物価高いし、イベントが少なくてなかなか5泊は厳しいと思う。

そこが人工的なリゾートの悲しさかも。

飽きたら周りをジョギングか、びっくりするぐらい静かな近くの村への散歩をおすすめします。

 

フンデルトヴァッサー氏は自らのポリシー通り、晩年はニュージーランドの山中で自然に囲まれて暮らしてました。

日本大好きだった翁。日本での雅号は「百水」。

 

ああ、日本にも巨大規模の施設作って欲しかったなあ。

こんな六本木ヒルズなら良かったのに。

自然と共存した建築、なんだかハッピーになる建築をつくる後継者の出現を望む・・・。

装飾はムダじゃないんだよ!

 

ただのびっくり建築も面白いけど、こういう(温泉)付加価値のついた体験型施設もいいものですね。

リンク:ROGNER-BAD Blumauのページ

(2001年8月)